クヌギの森

主に国産クワガタムシの飼育記録です。ヤクシマノコギリ飼育レコードホルダーです。イヘヤノコギリ飼育♀レコードホルダーです。

タイムラグとは何か?

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クロシマノコギリの暴れが止まらない。とうとう瓶の上まで出てきてしまった。
3月14日にコバエが発生していることに気が付き、マットの一部を取り換えることにした。幼虫の近くのマットまで取り除こうしたとき、スプーンに幼虫が噛り付いてきた。慌てて新しいマットを被せ、緩くプレスしたのだが、その時から徘徊が始まってしまった。
結局交換ミスをしたのと同じ状況を作り出したことになる。

大きな成虫を羽化させるために、最もしてはならないことの一つは、体重のピーク時での交換だと思う。その時幼虫は大きくなっているように見えるが,餌を体内に取り込み保管しているだけで、栄養を吸収し変態に必要な体重を増加させるためには、そこから数カ月といった程度の静かな時間が必要になる。
この時に交換のようなショックを受けた場合、幼虫は大きくなることよりも、早く成虫になることを選択して、せっかく取り込んだ餌を排出する。
体重のわりに小さな成虫になるのはこの為です。(個人の見解です)

マット飼育よりも菌糸飼育が、測定された体重と体長の間に強い相関関係があるのは、菌糸によって餌の分解が進み吸収率が上がっているせいだと思う。

今回また、しなくても良い経験を積むことになった。ゴールは遠く、歩みは遅い。
だから面白い。