逆立ちとは何か?
昨年はマットを混ぜるのも億劫になって、ほとんどの幼虫を市販の菌糸瓶に入れた。
虫を瓶に入れれば良いだけだから、このやり方が一番楽。
とは言え、もうひとつ餌の食いがよくない。
10月投入のミシマイオウの幼虫は、すでに瓶の上にあがって来ている。
ノコギリは成熟すると朽木を出て土に潜る。
体色から見て、おそらくはそのことが原因だろう。そろそろ蛹化の準備か。
瓶の上部に上がってくる他の原因としては、酸欠が考えられる。
この場合は瓶を倒立させ、より重い二酸化炭素を外に排出することで、トラブルは解消できるはず。
かなり以前のことだが、瓶を倒立させた状態でオオヒラタの幼虫を飼育したことがある。
充分な酸素を得た幼虫は特大の成虫になるだろうと、秘かに期待していたものの、思うような結果にはならなかった。
二酸化炭素ばかりでなく、菌糸内の水分(それに含まれるだろう栄養も)も漏れ出た為ではないかと思う。
酸素を供給する一方、水分は漏らさないための手っ取り早い方法は、瓶を横倒しにして飼育することだと思う。
僕がクワガタの飼育を始めたころ、菌糸瓶を横倒しにして飼育する方法を唱えるブリーダーが、少数だが居たように記憶しているが、その後見かけなくなった。
この方法にも何か問題があるのかもしれない。
いずれにしろ機会があれば追試してみたい。